4月21日開花
オサバグサ
シダ状の葉形が遠い古典的な歴史を想わせて
スクッと立った茎から
直径5ミリ程のチューリップハット状の白い小花が鈴なりに咲く
オサバグサは
1属1種の日本の固有属で
御嶽山を中心に岐阜県側と長野県側に自生していて
北斗の拳のケンシロウなのだ
いつか連れられて行った秘密の場所
薄霧が地を這う淀んだ針葉樹林の暗がり
そこで数千株の大群生を見たことがある
その風景はジブリのような世界で神秘と言う他なかった
今でも数年に一度その場所へ行く
自然の魂、やおよろずの神とはこういうことなのかと知る
まさに一子相伝の聖地を前に
自然への畏敬の念が俺の奥底に宿った瞬間だった
植えて10年
今、68株68株。